2010年5月11日火曜日

~ヒョットコの語源~




 お笑いの世界にしかみられなくなったヒョットコ。若者の中には知らない人もいるかもしれない。江戸時代いろいろな庶民の行動が幕府の禁制によって監視されいた頃、花柳の世界では笑いにこじつけてオカメやヒョットコが吐く、厳しい禁制に対する庶民の本音や皮肉が人々の鬱憤を晴らした。 ヒョットコの語源はヒオトコ=火男に由来している。火は先の本音である火を消さないように火を吹いている男。火は肝心の火。火男は大切なことを情念をもって行動し伝える人である。愚行を見て、怒れないのは、火が消えている証拠でもある。怒りの本質は人を思いやる、優しさに裏づけされていなければならない。火どころか煙さえ見えない今の社会、どうしたものだろうか?

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